【アート初心者も楽しい】過去最大のクリムト展。稲垣吾郎の音声ガイドは絶対つけるべし。
美容師をしているものです。美容師たるものバランス感覚が大事なお仕事。ということでそのバランス感覚を養う為、上野にある東京都美術館にて開催中(2019年4月23日〜7月10日)の「クリムト展 ウィーンと日本 1900」に行って来ました。
バランス感覚が必要な美容師という仕事柄、暇な日になんとなくよく行くだけで特別アートに詳しいわけでは無くまだまだアート初心者なのですが・・・これがまたここ最近観に行ったアートの中でも凄くよかったのでちょっと記事にしてみます。
そもそもクリムトって?
本名はグスタフ・クリムト(Gustav Klimt 1862年7月14日-1918年2月6日)
19世紀末のウィーンを代表するオーストリアの画家です。
22222フォロワーを記念して……猫にまつわる出品作をご紹介します🐱✨
猫を抱き、茶目っ気のある笑顔でこちらを見つめるクリムト。みずからデザインした仕事着に身を包んでいます。アトリエの前庭で、当時親しかった写真家によって撮影された写真です。#クリムト展 https://t.co/mTajKUpurL pic.twitter.com/guYODtHhlQ— クリムト展@東京都美術館【公式】 (@klimt2019) May 7, 2019
失礼ですが見た目はこんな感じのスモックに身を包んだおじさんです(公式twitterより)
「ウィーン分離派」と呼ばれるオーストリアの芸術家たちによって創設されたそれまでの伝統に反したオーストリア前衛芸術運動の中心人物。
主に女性の身体をモチーフにしていて、エロティシズムな表現が度々見受けられます。(確かに裸の女性の作品が多かった・・・)
当時の他の画家や作家と同じく西洋での日本ブーム(ジャポニスム)の影響でところどころ日本美術の影響を受けていて、浮世絵や琳派から着想を得たであろう作品や、着物や市松模様の柄などがあしらわれたであろう作品が存在するのも日本人として興味深いです。
また、クリムトが金箔を使って描いた当時のセレブ達の肖像画などがよく目にしたことがあるかもしれません。(クリムト黄金時代と呼ばれるこのあたりの作品はとても美しいので是非会場で生で観て欲しいです!)
早くに父親・弟を亡くしていたり生涯独身を貫くが多くのモデルと愛人関係にあり沢山の非摘出子がいたり。。とその激しい人生も気になるクリムト。
過去最大のクリムト展はアート初心者でも楽しかった!
今回、上野で行われている展覧会は没後100年を記念した過去最大級レベルのものらしいです。
このリーフレットになっている【「ユディトI」1901年】なんかはまさに金箔がふんだんに使われたクリムトの代表的作品です。
旧約聖書「ユディト記」に登場するユダヤ人女性がホロフェルネスという将軍の首を持って、恍惚な表情を浮かべている作品はとても印象深いです。(題材自体は当時色々な画家に描かれているのですがこのような描き方はエロティシズムが得意なクリムトならでは)
写真では伝わらない金箔の質感は会場で近くで観るのが本当にオススメです!
この作品が好きすぎてポストカードも買ってしまいました。
これ細長い形のままポストカードになってるんですよ!120円切手で実際に投函もできます。(展示されている作品は84×42cmで額縁の部分も生の質感がとても素敵なのでぜひ会場でご覧ください!)
他のポストカードもついつい綺麗で買ってしまいました。
(他にも缶バッジや金の付箋・金箔入りワインなどグッズはたくさんあったのでお土産選びにも困りません!でも下記のツイートにもあるように人気なのはポストカードなようです!)
クリムト展で想定以上に人気なのが、このカード。展示作品をトリミングしない事が製作意図だけど、これはあまりに細長く、苦労しました。ポストカードって、横幅が最低でも9cm必要なんです。とすると、長さが34cm!!これまでで、一番長いカードが、出来上がりました。でも120円切手で投函できます。 pic.twitter.com/URuzdsf0Tu
— 株式会社East (@TeamEastest) May 1, 2019
チケットはこんなデザイン。
音声ガイドは稲垣吾郎さん
今まで音声ガイドってあまり借りることがなかったのですが、今回はウィーン繋がりで稲垣吾郎さんが担当していたのでちょっと思い切って借りてみることに。。これが大正解!(550円で貸し出しになります。)
美的.com(@bitekicom )で紹介されています✨
稲垣吾郎さんが音声ガイド『#クリムト展 』がスタート!ネイルにも注目 https://t.co/0PaySs4mE0
— クリムト展@東京都美術館【公式】 (@klimt2019) April 24, 2019
耳元で囁くような稲垣吾郎ボイスが展覧会の雰囲気にとても合っていて心地良くてクリムトに関する説明も体の中にスーッと入って来ます。美術館ガイドにぴったりでした!
途中でクリムトの『ベートーヴェン・フリーズ』というベートーヴェンのあの第九交響曲に基づいて作られた巨大な複製壁画作品が展示されているのですが、ここを舞台でベートーヴェンを演じたこともある稲垣吾郎ガイドとともに流れる第九を聴きながら観ると圧巻です!是非会場で感じていただきたいです。下記のツイートのような雰囲気で再現されています!
本日(5/7)は、【ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」】が、1824年に初演された日。 #稲垣吾郎 さんがスペシャルサポーターを務める【 #クリムト展 】で再現展示中《 #ベートーヴェン ・フリーズ》で、「 #フルトヴェングラー バイロイトの第九」の最新リマスター音源が使用 https://t.co/sZ4a2TCZKT pic.twitter.com/6i6VPFIjHh
— ワーナークラシックス・ジャパン (@warnerclassicsJ) May 7, 2019
まとめ
アート初心者でもとても楽しめる展覧会。時間もあっという間に過ぎ、会場を後にする頃にはもうクリムトの虜です。
帰りの電車でスマホの電池がなくなるまでクリムトを調べました。
できれば事前に少しクリムトについて予習してから行くとなおオススメです。これから行かれる方は是非参考にしてみてください。
[場所]東京都美術館
[会期]2019年4月23日(火)〜7月10日(水)
[開室時間]午前9:30〜午後5:30※金曜日は午後8:00まで(入室は閉室30分前まで)
[チケット]一般1600円・大学生/専門学校生1300円・高校生800円・65歳以上1000円
また、9月2日まで新国立美術館で開催されている「クリスチャン・ボルタンスキー-Lifetime」についても記事を書いています。
【新国立美術館】クリスチャン・ボルタンスキー-Lifetimeがアート初心者でも楽しめた!
よろしければこちらも合わせてご覧ください。