【セルフ前髪カットの切り方】もう失敗しない!美容師が静止画30枚でコツを徹底解説!
美容師をしているものです。
新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言の影響で美容室に行きたくても行けない・行きにくい方がとても増えているかと思います。
まだまだ以前のように美容室に安心していくことが出来るようになる日が来るには程遠いかもしれません。
こうなると気になるのが中途半端に伸びてきた前髪問題です。
「いつもは自分でやらないけれど前髪だけでも切ってみようかな…」
「子どもの前髪が鬱陶しそうだから切ってあげないと…」
などという方も多いのでは?
そこで今回の記事では、子どもの前髪も自分の前髪も簡単にできる!わかりやすい前髪の切り方を、スクロールしながらじっくりと振り返ることが出来る静止画30枚とともに、一般の方に可能な限りわかりやすく解説していきます!
前髪を切るときに準備するもの
- 普通のハサミ
- すきバサミ
- ダッカール3本
- スプレイヤー
- カットクロス
- クシ
スプレイヤーで根元を濡らして生え癖を綺麗に整える
今回はウィッグを使用して説明していきます。
ウィッグの前髪の長さは、理想の長さより2ヶ月半ほど伸びてしまった状態を想定しています。
※自分で自分の前髪を切る場合は、前髪を裏側から見てるイメージで以下読み進めていくとイメージしやすいかと思います。
おっと、前髪が割れています。まずは前髪の割れや生えぐせを綺麗に整えましょう。
根本からしっかりとスプレイヤーで濡らします。
ドライヤーでしっかりと乾かします。
寝ている間などにについてしまった癖の状態のままカットを始めてしまうと仕上がりでズレが生じてしまいます。
必ず生え癖を整えたフラットな状態に戻してあげましょう。
真ん中の割れグセが整いました。
仕上がりのイメージをしておく
ここで一旦、実際の仕上がり写真を先に載せておきます。
今回は最終的に、1:9くらいで向かって右に流れる軽く巻いて流した状態で目と眉毛の間ぐらいな定番な長さの前髪をイメージして作っていきましょう。
このように仕上がりをイメージしておくことはカットの際にとても重要です!
さあ、この仕上がりに合わせて少し分けてみましょう。
チラッ。目が見えましたね。
これをそのまま短くしたバージョンを常に頭にイメージしておくのです!
続いてブロッキングです。
必要なところだけをカット出来る様にブロッキング!
ここでダッカールの登場です。まずは2本使いましょう。
普段美容室で前髪を切られている時の皆様のイメージ通り、基本的には前髪というものは三角形の形をして分けとられています。
もう少しわかりやすく線を引いてみます。
クシなどを使って丁寧にわけ、既に前髪になっている部分以外は間違えて切らないようにダッカールを使ってしっかりと留めておきましょう!
ここで留め方が甘いと余計な前髪を切ってしまい、最初の状態よりも前髪の横幅が拡がってしまいます。必ずしっかり留めましょう!
続いてハサミを使います。
自分が切るカットラインをイメージしてから切る
このように、クシを使い自分が切る場所(カットライン)をイメージします。
今回は、狙いの軽く巻いて流した時に目と眉毛の間ぐらいに落ち着くように、目にかかるぐらいの長さでやや丸みのある前髪を想定。丸みをつけておくと流しやすくなります。(想定している長さより3~5mmぐらい長めをイメージしておきましょう)
三分割にしてカット開始!
一気にカットしてしまおうとすると失敗の元になるので、このように三分割した状態をイメージします。
イメージが出来たら、真ん中の黄色い部分から指で挟んで出来るだけ自分の顔に手を近づけた状態(なんなら指と顔の皮膚がバッチリ触れている状態)で、ハサミで切っていきます。
続いて両サイドの赤い部分。
段差がついてしまった部分を整える
そうこうするとベースのカットが完成です。真ん中の黄色い部分をガイドに赤い部分をやや斜めに繋げて切ることで丸みのあるラウンド気味なカットラインに仕上がるのですが・・・
このように、指で挟みながらカットしていた分、指が外れると若干の段差がついてしまいます。(指を挟んで前髪を持ち上げた角度にもよりますが、大体3~5mmぐらい。ここで先ほど長めに想定しておいたことが活きてきます)
段差をつけない状態で整えたいので、指を挟まないで自然に下ろした状態で鏡を見ながら余分な部分を切り落としていきましょう。
綺麗になりました!
すきバサミ(セニング)を入れる
このままだと全くすかれていないブツ切りの「パッツン前髪」に仕上がります。
今回はナチュラルな仕上がりを狙っているので、毛先のブツ切り感を消すためにセニングと呼ばれる髪の毛をすく作業が必要になります。
すきバサミを入れるときは、先ほど三角形に分けてとった前髪をさらに(A/B/C)の3ブロックに分けて考えます。
- Aは表面の髪の毛。すき過ぎると艶感がなくなってしまいます。
- Cは前髪のカットラインを決める大事な部分。ここもすき過ぎるとカットラインが消えて前髪ガタガタ状態になります。
というわけで、自分で前髪をすく時は、AとCの間に隠れているBの部分をメインで整えると失敗が少ないのでオススメです!
このように最初に作った前髪の大きな三角形を横に切り分けていくイメージです。このBの部分にだけすきバサミを入れていきたいので・・・
Aの部分を邪魔にならないように後ろに避けてダッカールで止めておきましょう。
避け終わったらBの部分だけを手に取り・・・とその前に、ここでもう一度仕上がりをイメージ。
向かって右側に1:9で流すこの形をイメージして・・・
手に挟んだBの部分に、青い矢印の向きで前髪の毛先だけに、髪の毛の流れをイメージしながらすきバサミを入れていきます。(バツっとしたカットラインがギザギザになるように)
今回は毛先3分の1から4分の1くらいに、すきバサミを入れています。深く入れれば入れるほど仕上がりは軽く・浅く入れるほど重たい前髪の仕上がりになります。
すきバサミは、切りながらハサミを閉じる時にスッと引き抜くようなイメージで使うと、すき過ぎになりにくくなります。
※今回の写真と逆側に流す前髪を作りたい場合はそのまま反転させるイメージで進んでいきましょう。特に流したくない場合は、すきバサミの方向をあまり決めすぎずにランダムに入れていきましょう。
途中経過をBの部分だけ手のひらにのせてチェックします。
【この時のチェックポイント!】
毛先の世界観が同じかどうかを目安にしましょう。
上の写真で言うと赤丸で囲っている部分が他の部分より黒く、そして重く浮いた存在に見えますよね。(世界観が違う)
1回では揃わないと思うので、このように細かく確認しながら、Bの部分全体の世界観を揃えていくイメージです。
この「世界観の統一」こそ、前髪カット時のすきバサミ成功の重要なコツとなります!
そして完成。
いい感じに向かって右側に流れる前髪になりそうです。
おろしてみると・・・
この時にまだ重たく感じる場合は、自然に下ろした状態で毛先の毛先にすきバサミを先述の要領で入れて、微調節をしていくイメージで整えると成功確率が高まると思います!(AとCの部分も一緒に切ることになるのでやり過ぎには注意!)
前髪カット仕上がり!
ストレートアイロンで軽く巻いてスタイリング剤をつけて完成です!
改めてビフォーアフターを比較。
見事に最初にイメージしていた、向かって右側に流れる前髪になりました!
このように、普段から前髪は巻いた感じが好きな方は最初の長さよりも仕上がりのイメージが結構短くなります。普段巻くかどうかなども視野に入れて長さを設定していきましょう。
まとめ
上手く切ることが出来ましたか?
もしわかりにくいところがあった場合はページ上部に目次があるので振り返ってみてくださいね!
カットは1度切ってしまった場所は元に戻るまで時間がかかります!(伸びる速度は1ヶ月に1.2〜1.5cm前後)
慣れないうちは慎重すぎるぐらいを意識して思っているよりも少し長めに設定しておきましょう!
長すぎた場合は後でもう一度切ることが出来ます!!
何よりも失敗をしないように、でも失敗を恐れすぎずチャレンジしてみては・・・?(失敗したら担当美容師さんが必ずなおしてくれます!)
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