【美容師が教える】ヘアカラーとヘアマニキュアの違いって?
美容師を12年ほどしている者です。
美容師歴が長くなって来ると、お客様から度々聞かれる質問ランキングみたいなものが自分の中で出来上がります。そのランキングでもかなり上位に入って来る質問を紹介します。
「ヘアカラーとヘアマニキュアの違いってなんなの?」
これ物凄くよく聞かれます。
しかもなんとなく今更聞き辛かったりしませんか?
そこで今回の記事ではヘアカラーとヘアマニキュアそれぞれの違いや特徴を現役美容師が出来るだけ一般の方にもわかりやすく紹介していきます。
ヘアカラーの特徴
ヘアカラーは髪の毛に化学反応を起こして色を脱色したり、色を染めたりします。
これにより暗い髪の毛を明るくすることが出来るので、黒髪から一気に金髪にしたり思い切ったイメージチェンジが可能になります。
髪の毛の明るさについてもっと知りたい方はこちら→→→【美容師が教える】ヘアカラーのトーンやレベルって?
ヘアマニキュアに比べてカラーの色持ちが非常に良いので、白髪染めなどで色持ちを重視される方にはヘアカラーの方がオススメです。
しかしヘアマニキュアに比べると化学反応で髪の毛を染めている分、髪の毛のダメージが気になったり、頭皮や顔などのアレルギー反応が起こるリスクがある為、注意が必要となります。
メリット・デメリット
- 化学反応を起こして染める=髪の毛のダメージに繋がる
- 暗い髪の毛を明るくすることが出来る
- ヘアマニキュアに比べて色持ちが良く、色の種類もたくさんある
- 根元からしっかり染めることが出来る
- 主にジアミンという内容成分によるアレルギー反応(頭皮や顔のかぶれや腫れの恐れ)が誰にでもある
ヘアマニキュアの特徴
ヘアマニキュアは髪の毛内部を痛めることなく、髪の毛の外側に色を着ける事で染めることになります。
よって髪の毛の手触りが悪くなるなどの心配も無く、むしろ髪の毛がマニキュアの染料によってコーティングされることで手触りが良く感じます。
また、これまでにヘアカラーでかぶれたりした事のある方には髪の毛を安心して染める事の出来る数少ない手段となるので非常に重宝されています。
髪の表面に色を着色するだけなので暗い髪の毛を明るく見せる事は出来ません。その為、黒髪に対して理想の色を出す事は出来ませんがブリーチ等である程度明るくなった髪の毛や白髪には、ほぼ理想通りの発色が可能です。この性質を利用してインナーカラーやダブルカラーの際に使用される事も多いです。
メリット・デメリット
- 髪の毛のダメージがほぼ無い
- 頭皮のかぶれや顔の腫れなどのアレルギー反応の起こる心配がほぼ無い
- 暗い髪の毛を明るくする事は出来ない
- ヘアカラーに比べて色のバリエーションが少ない
- 色落ちがしやすい(お湯に弱い為、日々のシャンプーが色落ちの原因に)
- 頭皮に薬剤を付けると落ちづらくなる為、根元ギリギリ(1~2mm)を染める事が出来ない
まとめ
このように、ヘアカラーとヘアマニキュア共にメリット・デメリットが存在します。
自分が今後染めていく状況(明るくしたいのか?暗くてもダメージが無い方がいいのか?etc…)と照らし合わせて、担当の美容師さんと良く相談した上で選択できるとベストです。
最近では、ヘアカラーのデメリットであるダメージを極力軽減させたカラー剤がロレアルから開発されて注目を浴びています。
【2019年最新】美容師が教える!ロレアル『iNOA(イノア)』オイルヘアカラーって?
またヘアカラーだけどヘアマニキュア並みの発色をするカラー剤もあります。
話題のカラー剤「tintbar」のインディゴブルーでハイトーンの黄色味が消えた!
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