【美容師が教える】パーマ当日のシャンプーって結局NG?
美容師をしているものです。
今回は、お客様からもよく質問のある「パーマ当日のシャンプー」について徹底解説していきます。
普段、パーマの持ちがなんだか悪い・パーマが取れやすいというような方は是非気にしておいていただければ・・・
パーマ当日シャンプーNGの是非って?
そもそもパーマは、ものすごく簡単にわかりやすく説明すると、1剤と呼ばれる最初の薬剤で髪の毛の結合を切り、2剤と呼ばれる薬剤で髪の毛を酸化することで形を定着させます。
美容室でパーマをかけたことのある方ならば何度も聞いたことがあるであろう
「今日はシャンプーを避けてくださいね〜」
という美容師からの一言。
これは古くから伝わる、パーマは美容室での施術が終わった後も空気酸化しながら形を更に定着していくという都市伝説的な一面もあるのです。
実はこの理論はすでに無いということが現代ではわかっているのです・・・(空気中の酸素で酸化することは無い)
つまり美容室での2剤処理が正しく行われていれば、その時点でパーマ施術はなんの問題もなく終了しているので、お家での当日のシャンプーがパーマの持ちに影響してしまうということは無いのです。
しかし、だからといっても我々美容師も当日のシャンプーをしないで欲しいと伝えたくなるパターンもあるのです。
それは極端に髪の毛にダメージがある方にパーマをかけた場合です。
このような時は、パーマのハリコシを維持するためにサロントリートメント等を美容室で勧められ実際にされる方も多いかと思います。
その時に作られた擬似的なキューティクルが、パーマのハリコシに重要な髪の毛の栄養分を中に閉じ込める役割をしてくれるのですが、使用しているシャンプーの洗浄力が強すぎてしまうとその擬似的に折角作ったキューティクルをまた壊してしまうのです。
当然、美容室で購入したいわゆる高級なシャンプーを使用していても全くキューティクルに影響がないわけではないので、ダメージヘアの方は当日にシャンプーをするよりはしない方が理論上確実に良いのでそのようにお話しさせていただく場合もあります。
そもそも髪の毛にハイダメージがもともとある方はパーマのカールもしっかりとはかかりにくいので、パーマが取れやすいと感じやすいとも言えます。
このようなことから「当日のシャンプーでパーマが取れたと感じた」という方が増えていき、上述した都市伝説に拍車がかかりより浸透している一面もあるかもしれませんね。
まとめ
- 基本的にはパーマ当日のシャンプーはしてもOK
- ハイダメージの自覚がある方や、美容師側にシャンプーをしない方が良いと言われた場合はしない方が無難(スタイリング剤を付けるかどうかの確認をしてくれる場合が多いと思うので気になる方は断るのもOKです!)
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